2024年が始まりました。今年は元日から北陸で大きな地震が起こり、大変な状況に身を置かれておられる方も多いかと存じます。ですので、賀詞は
省略とさせていただきます。
本年も、皆様にとってお役に立てるべく丁寧かつ迅速な仕事を心掛ける所存です。変化の激しい時代に、こちらもしっかり対応するべく日々精進をしな
ければと、強く感じる次第です。
例えば、相続に関する事柄では、今年から始まる(始まった)制度としては以下のようなものがあります。
● 相続の際の戸籍収集において、役所の窓口で申請すれば、直系親族の分に関しては、一括で取得できるようなる
● 暦年贈与に対する、相続時の持ち戻し(相続前に贈与された財産を相続財産に含めること)が3年⇒7年になる
● 相続時精算課税にも基礎控除が適用される
● 相続登記の義務化(これに関しては司法書士の分野ですが)
その他、タワーマンションに対する相続税評価の変更や、預貯金口座管理制度(マイナンバーと口座を一括で紐づけできるようになる。これを利用した方
が亡くなられた時、相続人が口座を1つ把握していれば一括で情報を取得できる、※義務ではありません)など、数々の、しかし、無視できない変更・開
始があります。
また、行政の様々な分野においても、デジタル化が進んでおります。“デジタル化”という言葉だけを取ると、今まで面倒・大変・手間ばかりかかってい
た許認可や変更届などの申請が簡便化されるとお思いの方も多いかと思います。確かに、長いスパンで見ればその通りなのですが、現状はまだまだデジタ
ル化の端緒についたばかりです。えてしてその段階では、まだまだシステムとしては、洗練されたものとはほど遠いものだったりします。
これは、仕方のないことで、机上の想定ではなく、実際に運用してみて初めてわかることが多々あります。その不都合・不便さを改善してバージョンア
ップしたシステムを開発し、再びそのシステムを利用する中で問題点や不自由さ不便さを改善する。その作業の繰り返しで使い勝手の良いシステムが出来
あがるのが通常です。ですから、現状は使い勝手の悪いものであっても、使っていかなければ新たな簡便なシステムには繋がりません。
弊所においても、gBizIDに登録した上で、建設業においては、建設業許可・経営事項審査電子申請システムや、建設キャリアアップシステム(CCUS)
登録行政書士への登録、自動車登録では、OSS(ワンストップサービス)の利用、車検証の電子化に伴う記録等事務代行制度における、記録等事務代行者
への登録。これにより継続検査における車検証の書き換え、変更登録・移転登録の一部…券面事項の変更を伴わない場合の車検証の書き換えなどを、弊所
で行える(運輸支局への出頭が不要になる)、などの導入を致しております。
繰り返しになりますが、時代の流れ・技術の進歩に対応し、ご依頼者様にとりまして、専門家としてお役に立てる・お力になれるべく、業務に取り組む
所存です。ご依頼・お困りごとなどがございましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。
本年もよろしくお願いいたします。